倉橋ヨエコの解体 [音楽]
体調に多少の不安がありましたが、倉橋ヨエコの最後のツアーへ行く。
もし行かなかったら、一生後悔するだろう。
自分の体を呪うだろう。
「次回」は無い。
いつもなら車で行く仙台も、今回は新幹線のシートにすとんと座る。
眠りに落ちてもガードレールにも刺さらずに走る。レールの上は安らぎと寂しさに満ちている。
開場前の空き時間、タワレコに寄り数枚のCDを買い込み、スタバでエネルギー補給。
JUNKBOX前の列に並ぶ。
整理番号は6番・7番。このシングルグリッドは妻の功績だ。
ライブハウスの中には、パイプイスは設置されていなかった。倉橋ヨエコのライブは、大抵はイスがあるのだが。。
最前列のど真ん中に陣取り、開演までの長い時間を過ごす。
(いつも思うのだが・・・スタンディングのライブで、開場から開演まで1時間も必要なのか?30分で十分なんじゃないのか?どうせ身動き一つも取れやしないのだから、グッズを買う人間も限られているはずだ。)
ライブは、引退を前にしたアーティストの枯れた感じは微塵も無かった。
瑞々しく、エネルギッシュで、楽しいパフォーマンスだった。
それは・・むしろ音楽活動を廃業する彼女の事が心配になるほどだ。
彼女は、まだまだ言葉と同時に音楽をも吐き出し続けるだろう。吐き出した物を、外に出さずにいられるだろうか。
それでも、
終わる事を楽しむ彼女を観ていると心地良かった。
ひどく腰が痛んだけど、十分に楽しかった。
最後のライブツアーに来る事ができて、心から良かった。
ファンとして区切りを付けられたように思う。
青白く流れる車窓の夜景が、不安で寂しく見えるのはいつものことだけど。
コメント 0