前例なし [いろいろ]
【EOSM2 EF-M22/2 STM】
父の病室からはドクターヘリの格納庫が見える。
この景色の良さなら退屈はしなさそう。
笑顔で元気に手術室へ歩いて行く父を見送る。
9時50分に手術が始まった。
手術が終わり、執刀医の説明が始まったのが11時20分。
無事に背骨を固定していたスクリューなどを抜き取ることができたとのこと。
良かった。これで一安心です。
退院したら、車の運転をしたがるだろうな…
そう、最近の父は運転欲が強いのです。
担当医曰く、
「本当に深刻な脳挫傷でした。あれだけの高次脳機能障害から回復した患者を見たことがないんですよ…」
先生、自分の足で歩く父を見て目を丸くしていたもんね。
事故直後は、生きて病院から出られるかも危ぶまれた。
容態が安定した後も、記憶障害、失語、味覚障害、注意障害、歩行不能など何らかの障害は残る見立てだった。
それが、なんの障害も残らず回復してしまった。
なので、運転について簡単には判断できないみたい。
前例がないのなら、それはそうだろうな。
今回、開いた箇所の痛みが消えたら退院できるとのこと。
おそらくは、土曜日か日曜日のどちらか。
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父の背骨を支えてくれていたスクリューやロッドなどのパーツたち。チタン素材で軽量。