前例なし

【EOSM2　EF-M22/2 STM】


父の病室からはドクターヘリの格納庫が見える。
この景色の良さなら退屈はしなさそう。

笑顔で元気に手術室へ歩いて行く父を見送る。
9時50分に手術が始まった。
手術が終わり、執刀医の説明が始まったのが11時20分。
無事に背骨を固定していたスクリューなどを抜き取ることができたとのこと。
良かった。これで一安心です。

退院したら、車の運転をしたがるだろうな…
そう、最近の父は運転欲が強いのです。
担当医曰く、
「本当に深刻な脳挫傷でした。あれだけの高次脳機能障害から回復した患者を見たことがないんですよ…」
先生、自分の足で歩く父を見て目を丸くしていたもんね。
事故直後は、生きて病院から出られるかも危ぶまれた。
容態が安定した後も、記憶障害、失語、味覚障害、注意障害、歩行不能など何らかの障害は残る見立てだった。
それが、なんの障害も残らず回復してしまった。
なので、運転について簡単には判断できないみたい。
前例がないのなら、それはそうだろうな。


今回、開いた箇所の痛みが消えたら退院できるとのこと。
おそらくは、土曜日か日曜日のどちらか。




*
父の背骨を支えてくれていたスクリューやロッドなどのパーツたち。チタン素材で軽量。

コメント 6

幸運を大切になさって欲しいですね。
自分の親には口が滑ってもそんな言葉は言いませんが。(笑)

by kame (2024-06-20 22:58) 

すっかりご回復されてなによりです。
こんな金属部品が体の中に埋まっていたのですね。
そういえば私も脚を骨折した時Lアングルが埋まっているのをレントゲンで見ました。
by みち (2024-06-20 23:15) 

お父様、無事に手術が終わってよかったです。
背骨を支えていた部品たち、愛おしくなりますね。
そしてその技術もすごいな、と思いました。
by AKAZUKIN (2024-06-21 12:14) 

＞kameさん
本当にどれだけの幸運を持っていればこうなるんだろ…
by ｍａｋｉ (2024-06-21 21:17) 

＞みちさん
ありがとうございます。
金属が入っている時のレントゲン写真ってなんか面白いですよね。
ぼんやりとした骨の中にハッキリとした輪郭の金属が見えて。
by ｍａｋｉ (2024-06-21 21:21) 

＞AKAZUKINさん
意外とシンプルな構成なんですよね。
これで身体を支えられるのが不思議に思えました。
by ｍａｋｉ (2024-06-21 21:23)